Tedy

栽培方法

栽培方法について

パプリカは、ちょっと贅沢で繊細な野菜です。

パプリカは「夏」の野菜なのですが、高温多湿な日本の夏は苦手です。雨も苦手です。かといって低温も嫌いで、霜が降れば枯れてしまいます。同じ仲間のトマトやナスと比べても、生育適温の幅が狭いのがパプリカです。

根も繊細で、水分量や肥料に敏感です。しかも、土壌病害に弱いです。潅水は多からず少なからず、多すぎると根腐れを引き起こし、少なすぎると伸長がたちまち衰えます。肥料も多すぎると肥料やけを引き起こし、少なすぎると生育が低下します。

Tedyでは、美味しいパプリカを育てるために、試行錯誤をくり返し、さまざまな工夫をこらしてきました。これからも研究を重ね、お客様に喜んでいただけるパプリカをめざして、日々研鑽を続けていきます。

ロックウールやヤシガラを土の代わりに

土壌病害を回避するために白いフィルムで包まれたロックウール*、もしくはヤシガラ*を土の代わりに使い栽培します。万が一、土壌病害に侵入されても数株づつフィルムで区切られているので、温室全体への病害の蔓延を阻止することができます。

*ロックウール:玄武岩を高温で焼いて繊維状に加工し、集めて綿状にしたもの
*ヤシガラ:ヤシの実の殻を粉砕したもの


美味しさをお届けするために

樹熟収穫を行っています。収穫の目安は冬場95〜100%着色、夏場90%以上の着色を収穫の判断にしています。樹上で熟させることで、甘さはもちろん深い味わいのパプリカになります。

現在、国内で消費されるパプリカの多くは輸入品ですが、輸入量の多いお隣の韓国を例にとっても、現地で収穫されてから首都圏のお店に並ぶためには5〜7日が必要です。そのため、60%程度の着色で収穫し流通期間を利用して追熟させています。樹上で熟したパプリカと、段ボールの中で熟したパプリカでは、味の差は歴然です。


安全と安心をお届けするために

化学農薬だけに頼るのではなく、以下のような物理的な手法を用いて病害虫の発生を抑制しています。

太陽熱消毒:真夏に温室を締め切り、太陽の熱で温室内を高温にします。時には70℃を越える温度になり、病害虫を死滅させます。
天敵利用:害虫に寄生する益虫=天敵を温室内に放飼して害虫を抑制します。
防虫網:温室の開口部には、外からの害虫侵入を阻止する防虫網を展張しています。
粘着シート:ベタベタした粘着シートを温室内にたくさん張って害虫密度を低減します。


経験と勘に頼る農業からの脱却

農業は、植物を育てるという技術作業の仕事です。確かに経験や勘は大切で、判断の大きな要素です。よく「シャツ1枚で温室に入れ、体で状態を覚えろ」と言われます。もちろん、それは大切なことで否定はしません。でも、それだけではダメだと思っています。

温室内外の気温・湿度・水分量・日射量・CO₂濃度などの環境条件、植物の伸長量・花の位置や大きさ・葉の大きさなどを数字化し、栽培を行っています。「高めに温度を設定しろ」「水を多めに与えろ」ではなく、「○時からは△℃で温度を設定する」「○ccの水を与える」という数字的な管理を行っています。


JGAP認証

JGAPは、安全な農作物を作るための基準です。種まきから収穫、出荷・輸送も含めて120あまりの基準が定まっており、その基準に基づいて農作物を生産します。例えば、農薬の使用基準はもちろん、保管方法・散布者の防護服や健康管理、残留分析まで基準があり、遵守することが求められます。

審査は、当社と全く利害関係のない第三者が実際に農場へ来訪しチェックを行います。「国産だから」「顔が見えるから」という抽象的な言葉に甘んじることなく、厳しく農場管理を行っています。